BLOGS

葬儀・家族葬ブログ

葬儀・家族葬ブログ

参列者の知識

お供えの「のし(のし紙)」の選び方・書き方とマナーを解説

    twitter

    facebook

    line

こんにちは。静岡の葬儀社 富士葬祭です。

 

法事やお盆にお供え物を持参する際、「のし(のし紙)」をかけるべきか迷う方は少なくありません。

 

実は、慶事用の「のし紙」と弔事で使う「掛け紙」は、本来別のものです。

ただし現在では、弔事用の掛け紙も一般的に「のし紙」と呼ばれています。

※本コラムでは「のし紙(掛け紙)」と記載します。

 

今回は、お供え物にかける掛け紙の選び方や書き方、内のしと外のしの違い、お供え物の相場やふさわしい品物まで、お供えの「のし紙」にまつわる疑問をまとめて解説します。

 

これから法事に参列する方や、初めてお供え物を用意する方は、ぜひ参考にしてください。

 

※ご紹介する内容は一般的な一例であり、地域や宗派によって異なる場合があります

お経

お供えに使う「のし(のし紙)」とは?掛け紙との違い

お供え物を用意する際、贈答品にかける紙のことを「のし紙」と呼ぶ方は多いですが、本来この呼び方は弔事には当てはまりません。

 

「のし」とは、贈り物の右上につける紅白の飾りのことで、もともとは長寿を象徴する熨斗鮑(のしあわび)に由来しています。

そのため「のし」は慶事専用の飾りであり、お祝い事の贈答品にのみ使用するのが本来のマナーです。

お悔やみの気持ちを伝えるお供え物には、この「のし」の飾りを入れないのが適切とされています。

 

弔事でお供え物にかける紙は、正式には「掛け紙」と呼びます。

掛け紙には水引と表書きが記され、贈り主の弔意や故人への敬意を表す役割を持っています。

水引の色や表書きの言葉は、地域や宗派によって異なる場合があるため、慣習に詳しい方や葬儀社に確認しておくと良いでしょう。

 

しかし、現在では贈答品にかける紙全般を「のし紙」と呼ぶことが一般的になっています。

そのため、本来はのし飾りが入っていない弔事用の掛け紙についても「のし紙」と呼ばれることが少なくありません。

 

通販サイトや贈答品店でも同じ表記がよく使われていますが、本来の意味では弔事に用いるのは「掛け紙」です。

違いを知っておくと、より適切に使い分けられるでしょう。

 

なお、キリスト教の場合はお供えをする習慣がありません。

そのため、「御花料」として現金を包むことが多いです。

 

 

お供えの「のし紙(掛け紙)」の選び方と書き方

お供え物にかけるのし紙(掛け紙)は、水引の種類や表書き、名前の書き方など、いくつかの要素で構成されています。

それぞれの選び方と書き方を順番に確認しましょう。

 

水引の選び方

お供え物の掛け紙には、一度結ぶと固く締まってほどけなくなる「結び切り」の水引を選びます。

 

結び切りは、一度きりであってほしい出来事に使われる結び方で、不幸が繰り返されないようにという願いが込められています。

 

色は黒白が全国的に広く使われますが、四十九日以降の法要では黄白や双銀が使われることもあります。

関西地方では四十九日を過ぎると黄白に切り替える慣習があるなど、地域差が見られる点にも注意してください。

迷った場合は、全国的に広く用いられている黒白を選ぶと良いでしょう。

 

また、神式の場合も「結び切り」の水引を使い、色は黒白または双銀を選ぶことが一般的です。

地域によっては黄白が使われることがあります。

 

表書きの書き方

表書きは、のし紙(掛け紙)の上段に書く言葉で、お供え物を渡す時期によって使い分けます。

 

四十九日前の通夜や葬儀では「御霊前」、四十九日以降の法要では「御仏前」と書くのが一般的です。

ただし浄土真宗では、故人様は亡くなるとすぐに仏になるという教えから、四十九日前でも「御仏前」を用います。

 

神式の場合、品物を贈る際は「御供」「奉献」と書きます。

 

時期や宗派に関わらず使える表書きとしては「御供」があり、判断に迷ったときの選択肢になります。

初盆(新盆、亡くなられてから初めて迎えるお盆)のお供え物には「初盆御見舞」や「新盆御見舞」と書く場合もありますよ。

 

名前の書き方

名前は、のし紙(掛け紙)下段中央にフルネームで書きます。

夫婦連名の場合は中央に夫のフルネームを書き、その左側に妻の名前のみを添えるのが一般的です。

 

3名までの連名は、立場や年齢が上の方を右側に書き、全員の名前を並べて記載します。

4名以上になる場合は、代表者の名前を中央に書き、左側に「他一同」などと記し、全員の名前は別紙にまとめましょう。

 

名前を書く際の墨の色は、葬儀や通夜では薄墨、日程が決まっている法要では濃墨を使うのが一般的です。

急いで弔問する葬儀や通夜では、「十分に墨を用意する時間がなかった」「悲しみの涙で墨の色が薄まった」という意味を込めて薄墨を使うとされています。

 

 

お供えの「のし紙(掛け紙)」のかけ方と渡し方のマナー

続いて、のし紙(掛け紙)のかけ方や、お供え物の渡し方のマナーを押さえておきましょう。

 

内のしと外のしはどちらを選ぶ?

のし紙(掛け紙)のかけ方には、包装紙の内側にかける「内のし」と、外側からかける「外のし」の2種類があります。

 

直接持参して手渡しする場合は、贈り主がひと目でわかる外のしを選ぶことが多いです。

一方、配送で送る場合や、贈り主の名前をあまり目立たせたくない場合には、掛け紙が汚れにくい内のしが適しています。

どちらにも明確な決まりはないため、渡す状況に合わせて選んで問題ありません。

 

お供え物を渡すタイミング

法要当日に直接お渡しする場合は、施主やご遺族へお悔やみの言葉を述べた上で、紙袋や風呂敷から品物を取り出して渡します。

 

渡すときは表書きが相手から読める向きにし、心ばかりの品であることを一言添えると、より気持ちが伝わるでしょう。

ご遺族が多忙な様子であれば、長居をせず簡潔にお渡しする配慮も大切です。

 

参列できず郵送する場合は、法要の前日までに届くよう手配し、誰の法要に宛てたお供えなのかわかるよう送り状や添え状に記載しておくと、受け取る側も安心です。

 

お供え物の選び方と相場

お線香

のし紙(掛け紙)のマナーと合わせて、お供え物そのものの選び方や相場も押さえておくと安心です。

 

お供えに適した品物

お供え物には、使うことでなくなるものや食べて消費できる「消えもの」を選ぶのが基本です。

 

個包装で常温保存ができる日持ちのするお菓子や、季節の果物、ジュースなどは、法要後に参列者へ分けやすいため喜ばれます。

線香やろうそくも、仏前で使うものとして定番のお供え物です。

 

神式ではお供え物のことを「神饌物(しんせんもの・しんせんぶつ)」といいます。

神饌物は、お米、お酒、お餅、旬の果物、海や山の幸、塩、お菓子などを供えることが多いです。

季節に合わせた果物やお菓子が用意しやすいでしょう。

 

お供えに避けたほうが良い品物

肉や魚など、殺生を連想させる生もの全般はお供え物には向きません。

バラのようにトゲのある花、香りの強い花、ニンニクやネギなど香りの強い食品も避けたほうが良いでしょう。

 

派手な色合いの品物よりも、落ち着いた印象のものを選ぶことが遺族への配慮につながります。

お菓子は定番のお供え物ですが、生菓子のように日持ちしないものは避けるようにしましょう。

 

また、神式の場合、線香は仏式を連想させるため避けることをおすすめします。

 

お供え物の相場

お供え物の予算は、3,000~15,000円程度が目安となります。

 

故人様との関係が深い場合は高めになる傾向がありますが、高価すぎる品物はご遺族の香典返しの負担になることもあるため避けたほうが無難です。

無理のない範囲で、気持ちが伝わる品物を選ぶことを心がけましょう。

 

お供え物の選び方については「葬儀の供物の選び方とマナーを解説!相場や注意点も」も参考になりますので、あわせてご覧ください。

 

 

お供えの「のし紙(掛け紙)」のマナーを知って、心を込めた贈り物を

お供え物にかける「のし紙(掛け紙)」には、水引や表書き、名前の書き方など、宗教によって押さえておきたいマナーがあります。

 

仏式の場合は、水引は結び切りを選び、表書きは時期に応じて御霊前や御仏前、御供などを使い分けましょう。

神式の場合も結び切りの水引を選び、表書きは品物の場合は御供、奉献と書きます。

 

また、内のし・外のしの違いや、お供え物の選び方にも気を配ることで、より丁寧に気持ちを伝えられます。

 

マナーを知って守ることは、故人様を偲び、ご遺族を気遣う気持ちを込めることにつながります。

今回ご紹介したマナーを参考に、心を込めたお供えを準備してください。

 

静岡県の葬儀は、富士葬祭におまかせください。

いざというときに慌てないためにも、葬儀場の見学や事前相談も承っております。

 

    twitter

    facebook

    line