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葬儀・家族葬ブログ
葬儀の知識
葬儀の打ち合わせで決める内容とは?必要な持ち物や注意点も紹介
こんにちは。静岡の葬儀社 富士葬祭です。
葬儀の準備は限られた時間の中で進めることが多いため、「葬儀社との打ち合わせで何を決めればよいのか」「どんな準備が必要なのか」と不安を感じる方も少なくありません。
このコラムでは、葬儀の打ち合わせで決めるべき内容や、スムーズに進めるための準備、注意点をわかりやすく解説します。
打ち合わせの流れを事前に知っておくことで、落ち着いて葬儀の準備を進められるでしょう。

目次
葬儀の打ち合わせとは
葬儀の打ち合わせは、葬儀を滞りなく行うために、内容や進行を決定する大切な時間です。
一般的には、ご逝去後に葬儀社を決定し、ご遺体を自宅や安置施設に搬送したあとに打ち合わせを行います。
ご逝去からおおむね2~3時間後に打ち合わせが始まることが多いでしょう。
深夜にご逝去された場合は翌朝に行うこともあり、また遠方から家族の到着を待つ場合は、半日~1日程度遅れることもあります。
打ち合わせはご遺体を安置している場所で行われることが多く、自宅安置なら自宅で、施設安置なら控室などが会場となります。
所要時間は通常1~3時間程度ですが、葬儀の規模や内容によっては数時間かかることもあるため、余裕をもって臨むと安心です。
悲しみの中での打ち合わせとなりますが、故人様らしい葬儀を実現するためにも、ご家族の希望をしっかりと伝えることが大切です。
葬儀の打ち合わせの内容
打ち合わせでは、喪主の決定から日程、式場、費用確認まで、幅広い項目を決めていきます。
限られた時間の中で多くのことを決定する必要があるため、事前に話し合う内容を把握しておくと安心です。
喪主の決定
喪主はご遺族の代表として葬儀を主催し、最終的な判断や参列者への対応を担う責任者です。
一般的には配偶者や長男・長女が務めることが多いですが、特に決まりはありません。
葬儀後の法要まで務められる方が適任です。
喪主の具体的な役割については以下のコラムで詳しくご紹介しています。
葬儀の喪主がやることとは?準備から葬儀後までの流れと注意点を解説
宗教・宗派の確認・僧侶の手配
故人様やご家族の信仰していた宗教・宗派を確認します。
宗教・宗派によって葬儀の進め方が異なるため、正確な情報が必要です。
菩提寺がある場合は早めに連絡を取り、葬儀や枕経、戒名について相談しましょう。
菩提寺がない場合は、葬儀社から宗教者を紹介してもらうことも可能です。
葬儀の日程
葬儀の日程は、以下の要素を考慮して決定します。
- 式場・火葬場の空き状況
- 宗教者の予定
- 遠方の親族の移動時間
- 葬儀形式による葬儀日数(一般的には2日、一日葬や直葬では1日など)
特に都市部では火葬場の予約が取りにくく、希望の日程にならないこともあります。
また、遠方からの親族が無理なく参列できるよう日程を考慮することも大切です。
葬儀の場所
葬儀社の斎場、公営斎場、寺院、集会所、自宅などが候補になります。
アクセスや広さ、設備、火葬場との距離などを総合的に判断しましょう。
バリアフリー設備や親族控室の有無も確認しておくと安心です。
葬儀の内容
葬儀の具体的な内容を決めていきます。
葬儀形式と参列者数
一般葬、家族葬、一日葬、直葬(火葬式)など、どの形式で執り行うかを決め、おおよその参列者数を見積ります。
参列者数によって式場の広さや料理・返礼品の数が変わるため、一般葬の場合は年賀状の数などを目安に概算しておくと良いでしょう。
祭壇
祭壇は葬儀の中心となる重要な要素です。
近年は生花や造花で飾られた花祭壇が人気で、華やかで温かみのある雰囲気を演出できます。
目安は20万〜80万円程度ですが、規模やデザインによっては200万円を超える場合もあります。
一方、伝統的な白木祭壇は仏式・神式のいずれにも使用でき、10万円程度から選べますが、グレードによっては100万円を超える場合もあります。
葬儀社によってはオリジナルの祭壇を用意しているところもあるため、相談してみましょう。
棺
棺には、天然木棺、フラッシュ棺、布張り棺、エンバー棺、エコ棺など、さまざまな種類があります。
デザインや材質、価格帯が異なるため、予算に合わせて選びましょう。
供花
祭壇の周りに飾る供花についても決めます。
遺族・親族で供花を出すのか、贈られた供花をどのような順で並べるのかなども相談しておきましょう。
食事
通夜振る舞いや精進落とし、火葬場でのお弁当など、参列者に振る舞う食事の内容と数量を決めます。
参列者数に応じて必要な食事の数を用意しましょう。
遺影
遺影に使用する写真は、故人様のお顔が大きくはっきりと写り、ピントが合っているものが適しています。
できるだけ新しく、故人様らしい自然な表情の写真を選びましょう。
スマートフォンやデジタルカメラのデータからでも作成できますので、候補となる写真を複数枚持参して、葬儀社と相談しながら決めると安心です。
また、故人様の写真が見つからないというお客様もまれにいらっしゃいます。
その場合は運転免許証などの写真でも対応可能ですが、画像が荒くなってしまうことがあるのでご留意ください。
返礼品
参列者にお渡しする返礼品には、「会葬御礼品」と「香典返し」があります。
会葬御礼品は、粗供養品(そくようひん)とも言い、香典の有無に関わらず、通夜や告別式に参列されたすべての方にお渡しします。(地域によってはお渡ししないところもあります。)
タオルやハンカチ、お茶、海苔などの日用品が一般的で、500円程度のものをお渡しします。
香典返しは、香典をいただいた方に対するお返しで、当日にお渡しする「即日返し」が多いです。
静岡県では、香典の金額によって返礼品を変える場合と、香典金額にかかわらず一律の商品を渡す場合があります。
※詳しくは「葬儀の香典返しの相場は?マナーや不要なケースについても確認」もご参考ください。
香典返しの品物は、いただいた香典の金額の3分の1〜半額程度が目安で、お茶や海苔、洗剤、カタログギフトなどが人気です。
葬儀の打ち合わせで必要な持ち物
葬儀の打ち合わせには、以下のものを準備しておきましょう。
- 死亡診断書
- 遺影用写真
- 菩提寺の連絡先
- 印鑑
- 火葬料金(地域により市民は無料という場合もあります)
死亡診断書は死亡届と一体になった用紙です。
葬儀社が死亡届の提出を代行する場合、その場で記入することもあります。
印鑑は手続きに必要になる場合があるため持参すると安心です。
三文判(認印)で問題なく手続きできますので、シャチハタ以外の朱肉を使うものをご用意ください。
葬儀の打ち合わせの注意点

葬儀の打ち合わせをスムーズに進め、後悔のない葬儀にするために、以下の点に注意しましょう。
費用の内訳を明確に確認する
見積書に記載されたプランやセット内容を詳しく確認しましょう。
何が含まれていて、何が含まれていないのかを明確にしておくことが大切です。
「葬儀一式」「○○セット」という表記だけでなく、内訳や個数、個別料金まで確認しておきましょう。
料理や返礼品は参列者数によって変動するため、最初の見積もりから追加料金が発生する場合もあります。
また、僧侶へのお布施など、葬儀社以外への支払いが必要なものも見落としやすいので、注意が必要です。
支払方法・期日を確認する
葬儀費用の支払方法は現金払いが一般的ですが、銀行振込やクレジットカード決済に対応している葬儀社もあります。
支払期日までに必要な金額を用意できるよう、早めに確認しておきましょう。
不明点は遠慮せず質問する
わからないことや疑問に思うことがあれば、遠慮せずに担当者に確認しましょう。
説明を受けて、納得してから決定することが大切です。
希望や要望もはっきりと伝えることで、担当者がより的確に対応でき、満足度の高い葬儀につながります。
複数人で打ち合わせに参加し、家族で相談して決める
葬儀社の提案をすべて任せるのではなく、ご家族で話し合いながら決めることが大切です。
予算とのバランスを考慮し、家族全員が納得できる内容で最終決定を行いましょう。
また、可能であれば葬儀の打ち合わせには複数のご家族で参加するのがおすすめです。
大切な方を亡くされた直後は、精神的にも肉体的にも疲労している状態。
一人では冷静な判断ができないこともあるため、複数の視点でチェックできる体制を整えておくと安心です。
葬儀は事前相談もおすすめ
葬儀の打ち合わせでは、ご逝去後の限られた時間の中で多くのことを決める必要があり、ご家族に大きな負担がかかります。
そのため、葬儀の事前相談をしておくことをおすすめします。
事前相談では、葬儀の形式・費用・希望内容を落ち着いて検討でき、複数社の見積もり比較も可能です。
あらかじめ準備をしておけば、もしものときに慌てずに対応でき、本人やご家族の希望を反映した葬儀を実現できます。
富士葬祭では、葬儀に関する事前相談を随時承っております。
ご相談やお見積もりは無料で、葬儀に関するあらゆる疑問や不安にもお答えいたします。
「どのような葬儀にしたいか」「予算はどれくらいか」など、ご希望をお聞かせください。
お客様のご要望に合わせた最適なプランをご提案いたします。
また、葬儀場の見学も可能です。
実際の会場をご覧いただくことで、より具体的なイメージを持って葬儀の準備を進めることができます。
葬儀に関する疑問や不安など、どんなことでもお気軽にご相談ください。
葬儀の打ち合わせ内容を把握して安心の準備を
葬儀の打ち合わせでは、喪主、宗教・宗派、日程、場所、祭壇、遺影、返礼品など多くの項目を短時間で決める必要があります。
事前に流れを把握しておけば、落ち着いて準備を進められるでしょう。
費用や支払方法を確認し、不明点は質問して、ご家族全員が納得できる葬儀を行うことが大切です。
落ち着いた状態であらかじめ話し合いができる、葬儀の事前相談もぜひご活用ください。
静岡県の葬儀は、富士葬祭におまかせください。
いざというときに慌てないためにも、葬儀場の見学や事前相談も承っております。