火葬式（直葬）とは？メリット・デメリットや流れ、費用を確認

こんにちは。静岡の葬儀社 富士葬祭です。

 

火葬式とは、宗教的な儀式や内容を省略したシンプルな葬儀形式で、直葬とも呼ばれます。

近年、価値観の多様化から火葬式を検討する方が増えています。

 

そこで今回のコラムでは、火葬式の特徴や流れ、費用、メリット・デメリットについて詳しく解説。

「火葬式ってどんな葬儀？」「費用はどのくらい？」といった疑問を解消しますので、ぜひご覧ください。

火葬式（直葬）とは？

火葬式とは、通夜や告別式を省略し、火葬のみで故人様を見送る形式の葬儀です。

「直葬」と呼ばれることもあります。

 

故人様を安置し、納棺したあと、火葬場でお別れをして火葬・収骨を行うというごくシンプルな葬儀で、遺族や親しい方々だけで故人を見送ります。

宗教儀礼も行わないので、大きな祭壇やお供え物などもなく、僧侶による読経なども基本的には省略されます。

 

火葬式はシンプルな形式や葬儀費用が抑えられる点が特徴で、これまでは葬儀費用をあまりかけられないという方や、公には葬儀を行いたくないという方に選ばれることが多かったです。

 

しかし近年は価値観の多様化により、宗教儀礼を重視しない、費用をかけずシンプルに見送りたいといったことから火葬式を選ぶケースも増えてきています。

また、ご遺族に高齢の方が多く、体力面を考え、時間的な負担を少なくしてお見送りがしたいといったケースもあります。

 

そのため、近年の火葬式は、一般葬や家族葬と同様に葬儀プランの一つとして検討されるようになっています。

富士葬祭でも直葬・火葬式プランをご用意しています。

 

なお、家族葬は一般参列者をお呼びせず、ご家族・ご親族などごく親しい人たちで故人様を見送る葬儀形式です。

 

火葬式は通夜や告別式を省略して火葬のみで見送りますが、家族葬は通夜や告別式といった一般的な流れで行い、葬儀の流れが異なります。

 

そのほかにも一般葬、一日葬、自由葬など、葬儀の種類は様々あります。

お元気な時だからこそ、ご家族でお話しをしておくのをおすすめします。

葬儀の種類とそれぞれ内容やメリット・デメリットを「葬儀の種類をご紹介！メリットやデメリットも」で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

 

火葬式（直葬）のメリット・デメリット

火葬式を検討する際には、そのメリットデメリットを把握した上で検討することが重要です。

火葬式のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

 

火葬式のメリット1：費用を抑えられる

火葬式の最大のメリットは、葬儀費用を抑えられる点です。

セレモニーを省略し、一般参列者もいないため、祭壇費用や飲食代、返礼品代などがかからず、家族葬や一日葬と比べても、半分以下の費用で済むことが多いです。

 

火葬式の費用はプラン内容や地域によって異なりますが、一般的には10万円〜20万円程度が相場です。

基本的な項目には、搬送料、安置料、棺代、ドライアイス代などが含まれますが、火葬料金は含まれておらず、火葬場に別途支払うことが一般的です。

 

また、返礼品については、葬儀後の弔問客対応のために別途用意する必要がある場合もあります。

 

火葬式のメリット2：遺族の負担が少ない

火葬式では、通夜や告別式がないため、葬儀にかかる時間が大幅に短縮されます。

高齢のご遺族・ご親族が多い場合、短時間での進行は特に助かるでしょう。

 

また、一般参列者を招かないため、弔問客の対応に追われることもなく、故人様との最後の時間を静かに過ごすことができます。

 

火葬式のデメリット1：親族の理解が得られない場合がある

火葬式は従来の葬儀とは異なる形式のため、親族の間で意見が分かれる場合があります。

「簡素すぎる葬儀では故人がかわいそうだ」「多くの人に見送られるのが良い葬儀だ」という意見を持っている方もいらっしゃいます。

 

そのため、火葬式を選ぶ場合は事前に親族へ説明し、理解を得ることが重要です。

 

火葬式のデメリット2：菩提寺に納骨できない可能性がある

先祖代々のお墓を置く菩提寺を持っている場合、宗教儀礼を行わない火葬式を選ぶことで、菩提寺に納骨をお断りされるケースがあります。

火葬式を行いたい場合は、事前に菩提寺へ相談をしておきましょう。

 

また、宗教を問わない公営墓地や民間の納骨堂への納骨、海洋散骨などへ納骨するという選択肢もあります。

 

火葬式のデメリット3：葬儀後の弔問対応が増える可能性がある

火葬式では一般参列者を招かないため、後日、自宅に弔問客が訪れることがあります。

弔問客が来るたびに対応することになるため、ご遺族の負担が増えてしまう可能性があります。

 

 

火葬式（直葬）の流れを確認

火葬式の基本的な流れを確認しておきましょう。

 

①搬送・安置

故人様のご遺体を自宅や葬儀施設へ搬送し、安置します。

 

②葬儀の打ち合わせ・見積もり

葬儀社とプランや費用について打ち合わせを行い、契約を結びます。

葬儀会社によっては火葬式でも簡単なセレモニーを含むプランがあるケースもあります。

 

③納棺・出棺

故人様を棺に納め、ご遺族やご親族が花を棺に入れるなどお別れをした後、火葬場へ出棺します。

お別れのセレモニーを行う場合もありますが、長くても30～40分程度で終了するのが一般的です。

 

④火葬

火葬場の炉前にて最後のお別れを行い、火葬後に収骨を行います。

火葬から収骨までは2時間程度が目安です。

 

 

火葬式とはシンプルで費用負担が少ない葬儀の選択肢

火葬式とは、通夜や告別式を省略し、火葬のみで故人様を見送るシンプルな葬儀形式です。

費用を抑えたい、短時間でシンプルに故人様を見送りたい、宗教儀礼にこだわらないと考える方の選択肢として検討されています。

 

宗教儀礼や内容が省略されるために葬儀費用が抑えられること、ご遺族の心理的・体力的な負担が少ないことがメリットです。

一方で、親族の理解を得られない可能性や、菩提寺に納骨できないケースなどもあります。

 

火葬式の特徴やメリット・デメリットをしっかり把握した上で検討しましょう。

火葬式を行う際には、事前に親族や菩提寺にも相談しておくことをおすすめします。

 

静岡県の葬儀は、富士葬祭におまかせください。

いざというときに慌てないためにも、葬儀場の見学や事前相談も承っております。