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葬儀の簡素化が進む背景とは?種類別の特徴とメリット・デメリット
こんにちは。静岡の葬儀社 富士葬祭です。
近年、「葬儀は家族のみで執り行いました」といった事後報告を受けることが増えてきました。
かつては多くの方々が参列する葬儀が一般的でしたが、時代とともに葬儀のあり方も変化しています。
今回は、葬儀の簡素化が進んでいる背景や、簡素化した葬儀の種類、メリット・デメリットなど、葬儀を検討される際に知っておきたい情報をお伝えします。

目次
葬儀の簡素化が進んでいる背景とは
現代の日本では、葬儀の簡素化が着実に進んでいます。
実際、通夜と告別式を2日間かけて行う一般葬は減少傾向にあり、近親者に限定した家族葬や、通夜を行わない一日葬、火葬のみの直葬が増えています。
地域にもよりますが、葬儀全体のうち家族葬が3~5割程度を占めています。
では、なぜ葬儀の簡素化が進んでいるのでしょうか。
家族構造の変化
まず、家族構造の変化が大きな要因として挙げられます。
少子高齢化や核家族化が進み、かつてのような大家族や地域コミュニティでのつながりが希薄になりました。
地域全体で大規模な葬儀を執り行う必要性が減り、家族単位で執り行う葬儀を選ぶ傾向が強まっています。
経済的負担の軽減
経済の停滞や雇用の不安定化により、葬儀費用を抑えたいと考える方が増えています。
従来の葬儀では、式場の使用料、祭壇、香典返し、会食など多くの費用がかかりましたが、葬儀を簡略化することでそれらの費用負担を軽減できるようになりました。
価値観の変化
戦後の経済成長期やバブル期には、社会的なつながりや儀礼を優先した大規模な葬儀が珍しくありませんでした。
しかし近年は「形式にとらわれず、故人らしいお別れをしたい」「遺族の負担を減らしたい」という考え方が広まり、組織や慣習よりも個人の意向を尊重した葬儀が選ばれるようになっています。
さらに、コロナ禍以降は感染症対策として参列者を制限せざるを得ない状況が続き、小規模な葬儀が一層広まりました。
このような背景から、葬儀のあり方が多様化し、さまざまな選択肢が生まれる時代になっています。
簡素化された葬儀の主な種類

簡素化された葬儀の種類として、主に「家族葬」「一日葬」「直葬」があります。
それぞれの特徴や流れをご紹介します。
家族葬
家族葬は、家族やごく近しい親族、故人様と親しかった方々だけで執り行う葬儀です。
通夜と告別式を行う点は一般葬と同じですが、参列者を限定することで、ゆっくりと故人様との最後の時間を過ごせます。
大掛かりな準備は不要で、ご遺族にとって必要最低限の儀式を残しながら、故人様を偲び、お見送りすることに集中できる形式です。
流れは、通夜→告別式→火葬となります。
一日葬
一日葬は、通夜を行わず、告別式と火葬を1日で執り行う葬儀です。
告別式から火葬までの流れは一般葬と同じですが、通夜がない分、ご遺族の時間的・体力的な負担が少なくなります。
親族だけでなく友人・知人も参列できますが、一般葬のように幅広く声をかけることはなく、親しい方だけを招くケースが多く見られます。
流れは、告別式→火葬となります。
直葬
直葬は、通夜も告別式も行わず、火葬のみで故人様をお見送りする最もシンプルな形式です。
法律で死後24時間以内の火葬は禁じられているため、安置後に納棺し、火葬場で簡単なお別れをしてから火葬を行います。
火葬の前に僧侶による読経をお願いすることも可能です。
流れは、安置→納棺→火葬となり、火葬後は散会となります。
いずれの形式も、故人様やご遺族の状況に合わせて選択できるようになっています。
葬儀の種類について詳しく知りたい方は、「葬儀の種類をご紹介!メリットやデメリットも」もぜひご覧ください。
葬儀を簡素化するメリット・デメリット

葬儀を簡素化することには、メリットとデメリットの両面があります。
簡素化した葬儀のメリット
メリットとしては、まず費用を抑えられることが挙げられます。
一般葬に比べて、参列者への接待や祭壇の規模を縮小できるため、経済的な負担が軽減されます。
特に火葬のみを行う直葬であれば、費用を大きく抑えられるでしょう。
また、ご遺族の心身の負担が減ることも大きなメリットです。
従来の葬儀では、喪主やご遺族が参列者への対応に追われ、故人様の思い出をかみしめ、悲しみを受け止めることがしにくい面もありました。
しかし、簡素化した葬儀では、大勢の弔問客への対応などがない分、故人様との最後の時間を大切に過ごせます。
さらに、所要時間が短いため、高齢の方や体力に不安がある方でも参列しやすくなります。
ご遺族や参列者の体力的な負担が少なくなるのです。
ただし、葬儀は費用や時間だけで判断できるものではありません。
故人様をどのようにお見送りしたいのか、ご遺族の気持ちを最優先に考えることが大切です。
簡素化した葬儀のデメリット
大きなデメリットは、後日の対応が必要になる可能性があることです。
簡素化した葬儀では、参列できなかった方が後日ご自宅に弔問に訪れることがあります。
その都度対応が必要になり、結果的に負担が増えてしまうケースもあるのです。
また、周囲の理解が得られない場合もあります。
参列者が限定されているため、「なぜきちんとした葬儀を行わなかったのか」と疑問を持たれる可能性があります。
特に地方や伝統を重んじる地域では、このような声が聞かれることがあるでしょう。
さらに、ご遺族が後悔する可能性もあります。
「もっときちんとお見送りしてあげれば良かった」「故人の交友関係に応えられなかった」と、後になって心残りを感じる方もいらっしゃいます。
簡素化を選択する際は、物足りなさを感じる可能性があることも知っておきましょう。
一方で、一般葬には、簡素化した葬儀にはない良さもあります。
通夜や告別式を通じて、多くの方が故人様を偲び、思い出を語り合うことで、ご遺族の気持ちが自然と整理されていくことも少なくありません。
また、故人様がどのような人生を歩まれてきたのかを、関係者全員で共有できる点も、一般葬ならではの大切な意味と言えるでしょう。
葬儀を簡素化する際に知っておきたいポイント

葬儀の簡素化を検討される際には、いくつか知っておきたいポイントがあります。
簡素化に向いているケース
故人様のご交友関係が限られている場合や、ご遺族が高齢で長時間の葬儀が難しい場合は、簡素化した葬儀が適しています。
また、故人様が生前に「シンプルな葬儀を希望する」と意思表示されていた場合も、その意向を尊重することができます。
一方で、故人様の社会的地位が高く多くの関係者がいる場合や、地域の慣習を重視する必要がある場合は、一般葬が適しているでしょう。
一般葬には、故人様の人生を多くの方々とともに振り返り、感謝の気持ちを伝える機会になるというメリットがあります。
通夜で親しい人たちが集まり、声を掛け合い、ご遺族の思いを聞くのは貴重な時間となります。
後悔しないための確認事項
後悔しないために、事前に確認したいポイントも押さえておきましょう。
まず、菩提寺がある場合は、必ず事前に相談してください。
簡素化した葬儀を認めない寺院もあるため、後でトラブルにならないよう確認が必要です。
また、ご親族間での合意形成も欠かせません。
「なぜ知らせてくれなかったのか」と後からトラブルになることを避けるため、事前にご家族やご親族で話し合い、理解を得ておくことが大切です。
後日、挨拶状やお知らせ文を出すなど、最低限のフォローを行うことも検討しましょう。
さらに、故人様の交友関係を確認しておくことも重要です。
予想外に多くの方が弔問に訪れる可能性もあるため、故人様がどのような方々とお付き合いがあったのかを把握しておきましょう。
加えて、葬儀後の対応についても考えておく必要があります。
参列できなかった方への事後報告や、後から香典をいただいた際の返礼品の準備など、事前に検討しておくと安心です。
どのような形式を選ぶにせよ、大切なのは故人様にふさわしい葬儀を行うことです。
形式にとらわれすぎず、故人様やご遺族にとって納得のいく選択をしましょう。
葬儀の簡素化は時代の流れ。大切なのは故人様らしいお見送り
葬儀の簡素化は、家族構造の変化や経済的負担の軽減、価値観の多様化などを背景に進んでいます。
簡素化された葬儀には家族葬・一日葬・直葬があり、それぞれに特徴があります。
費用を抑えられる、ご遺族の負担が軽減されるといったメリットがある一方で、後日の対応が必要になる、周囲の理解が得られないといったデメリットもあります。
簡素化を検討される際は、菩提寺への確認やご親族間での合意形成を行うなど、事前の準備が大切です。
簡素化された葬儀が増えている一方で、一般葬が持つ役割や価値が失われたわけではありません。
葬儀は、ご遺族と参列者がともに故人様を偲び、気持ちに区切りをつける大切な時間です。
どのような形式を選ぶにせよ、最も大切なのは故人様らしいお見送りをすることです。
静岡県の葬儀は、富士葬祭におまかせください。
いざというときに慌てないためにも、葬儀場の見学や事前相談も承っております。

