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葬儀・家族葬ブログ

葬儀の知識
葬儀の喪主がやることとは?準備から葬儀後までの流れと注意点を解説
こんにちは。静岡の葬儀社 富士葬祭です。
葬儀の喪主は何度も経験するものではないため、どんなことをすれば良いのかわからないと不安に思う方も多いのではないでしょうか。
喪主は葬儀の当日だけではなく前後でもやることがあるため、事前に確認しておくと安心です。
今回は、葬儀で喪主がやることについてお話しいたします。
喪主となる際の注意点などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
葬儀の喪主が葬儀前にやることは?準備から流れを解説
喪主とは、葬儀の代表者として、故人様になりかわって弔問を受ける人を指します。
故人様が亡くなった際、喪主が最初に行うべきことは次のとおりです。
- 病院で退院手続きをする
- 死亡診断書を受け取る
- 葬儀社を手配し、安置場所の決定
- 葬儀社と打ち合わせをする
- 訃報の連絡をする
これらは家族で協力・分担して行いますが、基本的には喪主が中心となって行います。
それぞれ詳しくご紹介します。
病院で退院手続きをする
故人様が病院で亡くなった場合、病院で退院手続きや医療費や入院費の支払いを行います。
死亡診断書を受け取る
死亡診断書は、故人様の死亡を証明する法的な書類で、病院で亡くなった場合はその病院の医師が作成します。
死亡診断書は死亡届とセットになっており、市区町村役場に7日以内に提出します。
なお、死亡届の提出や、火葬に必要となる火葬許可証の取得は葬儀社が代行してくれる場合も多いです。
葬儀社を手配し、安置場所の決定
亡くなったあと、ご遺体は病院内に安置されますが、安置可能な時間が限られています。
早急に葬儀社を手配し、ご遺体を安置する場所を決めます。
いざというときに備えて事前に葬儀社を決めておくと、慌てることなくスムーズに進められるでしょう。
葬儀社と打ち合わせをする
葬儀の規模や形式、日程、参列者数など、葬儀内容について葬儀社と打ち合わせを行います。
この際、遺影や供物、会食の有無など、細かな点についても決めます。
訃報の連絡をする
親族や故人様の友人、勤務先などに訃報を伝えます。
訃報を送る際には、故人様の名前、死亡日時、葬儀の日程、喪主の名前などの情報を記載します。
最近では、メールやLINEなどで知らせるケースも増えてきました。
関係性などを考慮し、最適な方法で知らせると良いでしょう。
葬儀の喪主が当日(お通夜~葬儀・告別式)にやること
葬儀の当日も喪主はやることが多数あります。
式の進行や準備は葬儀社がサポートしてくれることが多いですが、喪主は重要な役割を担っています。
ここでは、お通夜、葬儀・告別式、そして火葬で喪主がやることについて見ていきましょう。
お通夜(1日目)にやること
お通夜で喪主がやることは次の通りです。
式場の確認・司会者との打ち合わせをする
喪主は式場に到着したら、祭壇や供花の配置、席順、弔電の読まれる順番などを確認します。
お通夜の司会者と故人様のエピソードや弔電について打ち合わせを行い、流れを確認しておきましょう。
司式者へ挨拶し、お布施を渡す
喪主は司式者と挨拶を交わし、お布施(戒名料や御車代など)を手渡します。
なお、お布施をお通夜の開始前に渡せなかった場合は、お通夜終了後でも問題ありません。
弔問者へ挨拶をする
お通夜が始まる前に、弔問に来た方々へ喪主が挨拶を行います。
「生前はお世話になりました」など、丁寧に感謝の意を伝えることが大切です。
お通夜で挨拶をする
お通夜が終わる頃に、喪主は遺族代表として挨拶を行います。
故人様を偲び、参列者に感謝を伝えましょう。
喪主挨拶については下記コラムで詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
葬儀・告別式(2日目)にやること
葬儀・告別式で喪主がやることを見ていきましょう。
司式者や弔問者へ挨拶をする
喪主は葬儀・告別式が始まる前に、司式者や参列者に感謝の意を伝え、挨拶を行います。
特に、前日の通夜の際にお世話になったことに対するお礼をきちんと伝えましょう。
告別式と精進落としで挨拶をする
喪主は、告別式の出棺の際や、精進落としの食事会場で遺族代表として挨拶を行います。
出棺時には故人様を送り出す思いを、精進落としの席では葬儀を無事に終えたことへの感謝を伝えます。
葬儀の流れについては下記コラムでもご紹介しています。
初めて喪主になられる方へ。葬儀の流れや押さえるポイントを解説。
葬儀の喪主が葬儀後にやることもご紹介
喪主は葬儀が終わったあともやることがいくつかあります。
忘れないよう注意しましょう。
葬儀費用を支払う
葬儀後には葬儀社との費用精算が必要です。
支払い方法や期限は葬儀社によって異なるため、事前に確認し、期日を守って支払いましょう。
各種手続きをする
亡くなった後には、必要な手続きが多岐にわたります。
まず最初に健康保険・介護保険などの手続きをします。
役所に「おくやみ窓口(コーナー)」がありますので、そちらで手続きをします。
役所の方が1つずつ案内をしてくれます。
そして管轄の年金事務所で年金の受給停止手続きや生命保険の保険金の申請なども必要です。
その際に死亡届のコピーが必要となりますので、葬儀社さんに必ず5部ほどコピーをいただくようにしてください。
また、故人様が契約されていたサービスの解約や名義変更が必要な場合もあります。
四十九日法要と香典返しの後返しの準備をする
四十九日法要は、故人様のご逝去日から数えて49日目頃に故人様の霊を供養する大切な儀式です。
仏様の世界(極楽浄土)に辿り着くことができ、ご遺族も安心して忌明けとして日常生活に戻ることができます。
この法要が終わった後に後返しを送る準備をします。
後返しとは、高額のご香典をいただいた方へ四十九日が済んでからお返しをする香典返しのことです。
品物の選定やお礼状の準備が必要になりますので、早めに手配しておきましょう。
尚、法要の種類には四十九日の他に、一周忌(1年目)や三回忌(2年目)などがあります。
納骨の手配をする
遺骨を納める場所を決めます。
通常骨壺が入る箱の中に納骨許可証が入っております。
そちらを納骨する場所へ提出します。
お墓がない場合は、永代供養塔や樹木葬・海洋散骨を選ぶことも可能です。
ご家族や親族と相談し、最適な方法を選びましょう。
葬儀をスムーズに進めるために喪主が知っておきたい注意点
喪主になる続柄は、通常血縁関係が近い順から決めていくことになりますが優先順位が最も高いのは故人様の配偶者です。
ただ配偶者が高齢や体調不良で務められない場合は、故人様との血縁が深い子供や親族がその役を務めることになります。
一般的には、長男や次男、次に長女、次女、故人の両親、故人の兄弟姉妹という順番で決めていきます。
もし故人様に配偶者や近親者がいない場合は、親しい友人や知人が喪主を務めることもあります。
また、喪主は、通夜には略喪服、葬儀には正喪服を着用し、髪型やアクセサリーにも注意が必要です。
男性は襟足や前髪を短くし、清潔感を保ち髪が長い女性は黒のヘアゴムなどで髪をまとめます。
アクセサリーについては、男性は結婚指輪とシンプルな時計のみ、女性は結婚指輪と一連の真珠のネックレスが適しています。
服装については、こちらのコラムもご参考ください。
葬儀の服装マナーを確認!男女別・立場別の服装や気をつけたいポイント
喪主の役割には葬儀の計画と実行、遺族の代表としての対応、お香典や葬儀費用の管理などがあり、葬儀の日程や場所、内容を決定する責任があります。
トラブルが起きないよう、とくにお金の管理は慎重に行いましょう。
葬儀に備えて喪主がやることを確認しておこう
葬儀で喪主がやることは多岐にわたります。
葬儀前には、まず病院で退院手続きを行い、死亡診断書を受け取ります。
葬儀社の手配や安置場所の決定も必要で、葬儀社と詳細な打ち合わせをし、訃報の連絡なども必要です。
葬儀当日は、式場の確認、司式者や弔問者への挨拶などを行います。
出棺時、火葬後の精進落としの席では、喪主としての挨拶も重要です。
葬儀後には葬儀費用の支払い、各種手続き、納骨の手配を行います。
四十九日法要や後返しの準備も忘れずに行いましょう。
静岡県の葬儀は、富士葬祭におまかせください。
いざというときに慌てないためにも、葬儀場の見学や事前相談も承っております。