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葬儀・家族葬ブログ
参列者の知識
葬儀で使ってはいけない言葉を知ってマナーを守ろう
こんにちは。静岡の葬儀社 富士葬祭です。
葬儀の場にはさまざまなマナーや配慮がありますが、言葉づかいもその一つ。
しかし、「具体的にどんな言葉がマナー違反になるのかわからなくて不安だ」という方もいるのではないでしょうか。
このコラムでは、葬儀で使ってはいけない「忌み言葉」の種類や理由、適切な言い換え方をわかりやすくご紹介します。
参列者が知っておくべきお悔やみの言葉や、遺族の立場で使う挨拶例文もあわせて解説しますので、葬儀の場で失礼のない言葉遣いができるよう、ぜひ参考にしてください。

目次
葬儀で使ってはいけない言葉「忌み言葉」とは
「忌み言葉(いみことば)」とは、葬儀や法事などの場面で使用を避けるべき言葉のことを指します。
「忌む(いむ)」には、避ける、遠ざけるといった意味があり、葬儀の場にふさわしくない表現として昔から伝わってきた言葉遣いのマナーです。
日常会話では問題のない言葉でも、葬儀という場では「縁起が悪い」「不吉である」「配慮が足りない」と受け取られてしまう表現が数多く存在します。
忌み言葉を避けるべき背景には、日本の文化やご遺族への配慮といったさまざまな理由があります。
葬儀で忌み言葉を避ける理由
葬儀の場で忌み言葉を避けるべき理由は、大きく分けて以下の3つがあります。
言霊の考え方から
日本には古くから「言霊(ことだま)」という考え方があり、「言葉には霊が宿り、口に出したことが現実になる」と信じられてきました。
そのため、不吉な言葉を口にするとさらなる不幸を招くとされ、葬儀では特に避けられています。
ご遺族への配慮として
大切な方を亡くされたご遺族は、深い悲しみの中にいらっしゃいます。
何気ない一言でも、ご遺族の心を傷つけてしまう可能性があるため、忌み言葉を避けることはご遺族への思いやりの表れとなります。
社会的なマナーとして
葬儀における言葉遣いは、社会人としての常識を問われる場面でもあります。
会社関係の葬儀に参列する際など、配慮すべき忌み言葉を知らずに使ってしまうと非常識な人という印象を持たれてしまう可能性もあるでしょう。
葬儀で使ってはいけない言葉の例
葬儀で使ってはいけない忌み言葉は、いくつかの種類に分けられます。
それぞれの具体例と、適切な言い換え方を見ていきましょう。
重ね言葉
同じ音や同じ意味の言葉を繰り返す「重ね言葉」は、不幸が重なる・繰り返されることを連想させるため避けるべきとされています。
具体例と言い換え
- 「重ね重ね」 → 「深く」「加えて」
- 「度々」 → 「よく」
- 「いろいろ」 → 「多くの」「さらに」
- 「次々」 → 「立て続けに」
- 「ますます」 → 「一段と」
- 「わざわざ」 → 「特別に」
- 「返す返すも」 → 「本当に」「振り返ると」
- 「くれぐれも」 → 「十分に」「どうぞ」
- 「日々」 → 「毎日」
- 「近々」 → 「近いうちに」
普段何気なく使っている言葉も多く含まれているため、注意が必要です。
不幸が続くことを連想する言葉
重ね言葉ではなくても、不幸が続くことを連想させる言葉も控えましょう。
具体例と言い換え
- 「また」 → 「改めて」
- 「再び」 → 「今一度」
- 「追って」 → 「後ほど」
- 「引き続き」 → 「これからも」
- 「繰り返し」 → 使用を避ける
- 「次に」 → 「その後」
死を直接連想する言葉
別れや不幸を直接的に連想させる言葉も避けるべきです。
具体例と言い換え
- 「終わる」 →「お済みになる」「一区切りつく」
- 「切れる」 →「新たな道を歩む」
- 「落ちる」 → 使用を避ける
- 「消える」「絶える」「壊れる」 → 使用を避ける
- 「離れる」 → 使用を避ける
- 数字の「4(死を連想)」「9(苦を連想)」→ 基本的に使用しない(香典の金額・品数など)
生死に関する直接的な言葉
故人様の死や生前について話す際も、直接的な表現は避け、できるだけやわらかい言い回しを使います。
具体例と言い換え
- 「死ぬ」「死去」「死亡」 →「ご逝去」「お亡くなりになる」
- 「急死」 →「突然のこと」「急逝」
- 「生きていたころ」「存命中」→「ご生前」「お元気だったころ」
ご遺族の気持ちを思いやり、丁寧な言葉を選ぶことが大切です。
宗教別の使ってはいけない言葉
宗教や宗派によっても控えるべき言葉があります。
仏教
「浮かばれない」「迷う」は、成仏できないことを連想させるため避けます。
また浄土真宗では「ご冥福をお祈りします」「冥福」「霊前」は使用しません。
キリスト教
「成仏」「供養」「冥福」「往生」「ご愁傷様」は仏教用語のため、キリスト教の葬儀では不適切とされます。
神道
「成仏」「供養」「冥福」「往生」など仏教由来の言葉は避けましょう。
宗教や宗派に関わらず使える表現として「故人様の安らかなお眠りをお祈りしています」を覚えておくと安心です。
【参列者向け】葬儀で使っても良いお悔やみの言葉の例
参列者がご遺族に声をかける際は、簡潔で心のこもった言葉を選びましょう。
長すぎるお悔やみは、かえってご遺族の負担になることもあります。
お悔やみの言葉の例をご紹介します。
- 「この度は心からお悔やみ申し上げます」
- 「突然のことで、お力を落とされていることとお察しします」
- 「ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます」
- 「どれほどお辛いことかとお察しいたします」
- 「ご家族の皆様におかれましては、どうぞお身体をお大事になさってください」
弔辞を依頼された場合は、忌み言葉に特に注意が必要です。
弔辞の書き方やマナーを知りたい方は「葬儀の弔辞とは?書き方から読み方、マナーまで詳しく紹介」もご覧ください。
また、故人様の死因を尋ねることは避けましょう。
ご遺族から説明がない限り、こちらからは聞かないのがマナーです。
【遺族向け】葬儀の挨拶文の例
ご遺族として挨拶をする場面では、参列者への感謝の気持ちを伝えます。
葬儀・告別式と精進落としの挨拶例をご紹介します。
葬儀・告別式での挨拶例
葬儀・告別式では、参列者への感謝を述べます。
「遺族を代表して一言ご挨拶を申し上げます。
本日はお忙しいところ、亡き父の葬儀にご会葬くださいまして、誠にありがとうございます。
このように多くの方々にお見送りいただき、故人もきっと安らかに旅立てることと思います。
遺族一同、皆様のお心遣いに深く感謝申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。」
精進落としの挨拶例
精進落とし(火葬後などの会食)では、参列への感謝と労いの気持ちを伝えます。
会食開始時の挨拶例
「本日は誠にありがとうございました。
滞りなく葬儀を終えることができましたのも、皆様のお陰と深く感謝しております。
ささやかではございますが、お食事をご用意いたしました。
故人を偲びながら、ごゆっくりお過ごしいただければ幸いです。」
会食終了時の挨拶例
「本日はお忙しい中、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
不慣れなため至らぬ点も多々あったかと存じますが、皆様の温かいお力添えに心から感謝申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
喪主としての挨拶について、より詳しく知りたい方はこちらのコラムもご参考ください。
葬儀で使ってはいけない言葉を理解して適切な対応を
葬儀で使ってはいけない言葉「忌み言葉」は、重ね言葉や不幸の連続を連想させる表現、生死に関する直接的な言葉など、さまざまな種類があります。
これらの言葉を避けることは、ご遺族の悲しみに寄り添い、故人様を偲ぶ気持ちを表すマナーです。
宗教や宗派によっても使ってはいけない言葉が異なるため、事前に確認しておくと安心でしょう。
参列者としても遺族としても、忌み言葉を理解し適切な言葉を選ぶことで、失礼のない対応ができます。
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いざというときに慌てないためにも、葬儀場の見学や事前相談も承っております。