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参列者の知識

葬儀におけるふくさ(袱紗)の選び方と使い方のマナー

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こんにちは。静岡の葬儀社 富士葬祭です。

 

葬儀に香典を持参するときは、ふくさ(袱紗)に包んで持っていくのがマナーです。

普段あまり使う機会のないふくさですが、実は種類や色など、知っておくべきさまざまなマナーがあります。

 

今回は葬儀で使用するふくさの基本的な知識から、適切な選び方、正しい包み方、マナーを守った渡し方までを詳しくご紹介します。

葬儀参列時のふくさに関する疑問が解消されると幸いです。

御霊前

葬儀で使用するふくさ(袱紗)とは

ふくさ(袱紗)とは、冠婚葬祭の際に香典やご祝儀などを包む四角い布のことです。

葬儀において、香典袋は直接手で持ち運ぶのではなく、ふくさに包んで持参するのが基本的なマナーです。

 

ふくさには、香典袋の水引や形が崩れるのを防ぐ実用的な側面だけでなく、故人様への弔意と遺族への敬意を表す意味合いも含まれています。

ふくさを使って香典を丁寧に扱うことは、悲しみを共有する気持ちの表れであり、礼節を重んじる姿勢の表現でもあるのです。

 

ふくさの種類と特徴

葬儀で使用するふくさには、主に以下の4種類があります。

 

1. 爪付き袱紗(つめつきふくさ)

爪付き袱紗は、よく用いられる一般的な種類のふくさです。

正方形の布で作られており、四隅に爪と留め糸が付いているのが特徴です。

金封を包んだ後に爪を使って形を固定できるため、形が崩れにくく安定感があります。

 

比較的扱いやすいため初心者にも向いています。

 

2. 風呂敷袱紗(ふろしきふくさ)

風呂敷袱紗は、その名の通り風呂敷のような正方形の布です。

使用後はコンパクトに畳めるという利点があります。

 

本来は風呂敷袱紗が最も正式なタイプとされていますが、包み方が難しく、持ち運び中に崩れやすいため、使用する際は注意が必要です。

 

3. 台付き袱紗(だいつきふくさ)

内側に金封を置くための硬い台が付いているタイプのふくさです。

金封を置く場所が台によって明確になっているため、包み方に不慣れな方でも簡単に使用できます。

 

多くの台付き袱紗では、台の四隅に金封を固定するゴムが付いており、持ち運び中の崩れを防止します。

使いやすさと見た目の格式を両立したタイプです。

 

4. 金封袱紗(きんぷうふくさ)

金封袱紗はファイルのような形状になっていて、内側にポケットが付いているふくさです。

香典袋をポケットに入れるだけで使えるため、包む手間がなく、持ち運びの際も形が崩れにくいため、ふくさの使い方に慣れていない方にも扱いやすいタイプです。

 

ただし、金封袱紗は比較的新しいタイプで略式と見なされることもあり、格式高い場面ではほかのタイプを選ぶほうが無難です。

 

 

葬儀に適したふくさ(袱紗)の選び方

葬儀で使用するふくさ(袱紗)を選ぶ際は、色や模様などに注意が必要です。

弔事に適したふくさの選び方について解説します。

 

色の選び方

葬儀などの弔事では、寒色系のふくさを選ぶのが一般的です。

具体的には、紫、緑、紺、藍色、灰色などが適しています。

 

一方、結婚式などの慶事には暖色系の赤、朱色、オレンジ、ピンクなどが用いられます。

両方のシーンで使いたい場合は、弔事でも慶事でも使用できる紫色のふくさが便利です。

 

模様の選び方

ふくさの模様は、基本的には無地のものが無難です。

弔事用には蓮の花や蘭の刺繍が入ったものもありますが、地域の風習などによっては柄のあるふくさが適さない場合もあります。

 

慶事用には鶴や亀などの縁起物の刺繍が入ったものがありますが、このような縁起物の柄は弔事とは兼用できません。

もし1枚だけ持っておくなら、無地の紫色のふくさを選んでおくとさまざまなシーンで活用できます。

 

ふくさの基本的な包み方

まずふくさを菱形になるように置き、その上に香典を表書きが見える状態で中央からやや右側に配置します。

次に右側の角を折り、続いて下側、上側の順に折りたたみ、最後に左側の角を全体を覆うように包み込みます。

爪付き袱紗であれば、爪を紐に掛けて形を固定します。

 

葬儀などの弔事では、ふくさは必ず「左開き」になるように包みます。

慶事では「右開き」で葬儀での包み方とは逆の順序になりますので、混同しないよう注意が必要です。

 

 

葬儀でふくさ(袱紗)から香典を渡す際のマナー

御霊前

ふくさ(袱紗)に包んだ香典をお渡しする際にもマナーがあります。

葬儀の場でふくさから香典を取り出して渡す際のマナーについてご紹介します。

 

受付で渡す場合

葬儀会場の受付で香典を渡す際は、まず「このたびはご愁傷様でございます」などのお悔やみの言葉を述べます。

次に、ふくさから香典を取り出し、表書きが相手から見えるように両手で丁寧に差し出します。

 

香典をお渡ししたあとは、ふくさは畳んでバッグにしまうか、手に持っておきましょう。

 

ご遺族に直接手渡しする場合

遺族に直接香典を渡す場合は、相手の前でふくさを開き、香典を取り出します。

台付き袱紗の場合は、ふくさの台の上に香典を置いた状態で差し出します。

このとき、相手から表書きが読める向きに置きましょう。

 

台付き袱紗以外の場合は、折りたたんだふくさを台の代わりにして香典を載せ、両手で丁寧に差し出します。

 

葬儀では、ふくさのほかに服装についても適切なマナーがあります。

詳しくは「葬儀の服装マナーを確認!男女別・立場別の服装や気をつけたいポイント」のコラムをぜひご参考ください。

 

 

葬儀のふくさ(袱紗)を正しく使って敬意を表そう

葬儀でのふくさ(袱紗)は、香典を丁寧に扱うために欠かせないアイテムです。

葬儀で使用するふくさには爪付き袱紗、風呂敷袱紗、台付き袱紗、金封袱紗の4種類があり、それぞれに特徴があります。

 

弔事に適したふくさの色は紫、緑、紺などの寒色系で、模様は無地が最も無難です。

もし一つだけ選ぶなら、慶弔両用に使える紫色・無地の台付き袱紗がおすすめです。

 

ふくさの包み方はタイプによって異なりますが、弔事では必ず左前(左開き)になるよう包みましょう。

ふくさから香典を渡す際は、受付や遺族の前でふくさから香典を取り出し、表書きが相手から見える向きで両手で差し出します。

 

正しいマナーでふくさを扱うことで、故人様への弔意と遺族への敬意を適切に表すことができます。

いざというときに慌てないよう、基本的なふくさの選び方と使い方を覚えておきましょう。

 

静岡県の葬儀は、富士葬祭におまかせください。

いざというときに慌てないためにも、葬儀場の見学や事前相談も承っております。

 

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